工房におじゃまして すっかりファンとなった高橋春夫さんの “井戸茶碗”です。
井戸茶碗は、作り手を苦しめるというほど難しく 熟練した技を必要とされるのだそうです。
(飯碗を大きくしたような形ですが、“井戸茶碗”を検索してみたら、奥が深いのに驚きました。茶道の世界では、「一井戸、二楽、三唐津」と言われるそうです。)
底の高台を見ると、美しい“かいらぎ”がみえます。
かいらぎとは、茶碗などの釉が焼成不十分のために溶けきらず、さめはだ状に縮れた状態で、井戸茶碗の見所の一つです。
実はこれ、作家さんにとって 納得いかない作品なんですって。
なので、納得いけば8万円のところ、ずーっとお安い価格で売っていただきました。
実は何も解らず、ただ感覚的に素敵〜と思ったのですが、お値段を聞いてビックリでした。
私から見たら どこが納得いかないのか解らないのですが、そう仰る高橋さんに、「職人魂」のようなものを感じました。
納得のいくものは、10個のうち1個くらいしかできないそうです。
(萩の土 直径14cm、高さ7.5cm)